障子リメイクで、和室をもっとおしゃれに!簡単DIYからモダンなアレンジまで
日本の伝統的な建具である障子は、現代の暮らしに合わせた様々なアレンジが楽しめるインテリア素材として、近年注目を集めています。リメイクすることで和室の雰囲気をがらりと変え、空間に遊び心やデザイン性を加えることができるのが人気の理由です。
特別な技術がなくても始められるDIYから、素材や色使いにこだわったモダンなアレンジまで、幅広いアイデアを実現できます。
この記事では、障子リメイクの魅力から、アイデアの実例、使用する素材や道具、作業のコツ、注意点までを詳しくご紹介します。
障子リメイクが人気を集める理由
障子リメイクが人気を集める理由を解説します。
和室を現代的にアレンジできる
出典:Instagram「waccara_official」
障子リメイクの魅力は、従来のイメージを一新し、和室を現代的で洗練された空間に変えられることです。
美しい格子状の木枠を生かしながら、紙の素材を変えるだけで、北欧風やインダストリアル風など、様々なインテリアテイストに合わせられます。リビングと隣接する和室をリメイクすれば、空間全体の統一感も生まれます。
DIYで費用が抑えられる
障子のリメイクは、張り替えや塗装といった比較的簡単な作業で完成するため、DIYすることで材料費を含めても費用を抑えることが可能です。
壁紙の端材や不要になった布などを再利用すれば、さらにコストダウンが図れます。施工の自由度が高いため、好きなデザインや色で自分だけの空間を作れるのも魅力のひとつです。
SDGs・エコの観点
障子リメイクは、既存の建具を有効活用することで廃棄物を減らし、持続可能な住まいづくりに貢献します。
再利用素材や天然素材の活用は、環境意識の高い現代人にとって大きな魅力です。使わなくなった障子をただ捨てるのではなく、新たな価値を加えて生まれ変わらせるスタイルは、環境に配慮したライフスタイルとしても支持されています。
障子リメイクのアイデア実例集
障子リメイクのアイデア実例を紹介します。
和紙や障子紙の代わりに布・壁紙を貼る
出典:Instagram「waccara_official」
伝統的な和紙の代わりに、カラフルな布やデザイン性のある壁紙を貼ることで、障子が一気に個性的なデザインに変わります。
例えば、北欧柄やポップアート風のプリント、ファブリックパネルのような感覚で、アート性の高い空間に早変わりさせられるでしょう。
また、布素材は温かみがあり、柔らかな印象を与える効果もあります。
アクリル板・ガラス風シートでモダンに
透明または半透明のアクリル板やフィルム素材を使用することで、光を通しつつ視線を遮る効果が得られます。
高級感のあるすりガラス風のフィルムは、モダンで落ち着いた空間づくりにぴったりです。さらに、UVカットや断熱性能を備えた素材を選べば、快適性もアップします。
木枠を活かした「抜け障子」デザイン
あえて障子紙を貼らず、格子状の木枠をそのまま残した「抜け障子」は、装飾的な存在としてインテリアにアクセントを与えます。
枠の奥に間接照明を置いたり、壁に掛けてアートのように見せたりと、創意工夫で独自の空間を演出できます。
黒く塗装して和モダンな格子窓風に変身
木枠をブラックやダークブラウンに塗装すれば、和とモダンが融合したスタイリッシュなデザインに変わります。
白壁やコンクリート壁との相性が良く、空間を引き締める効果も期待できるでしょう。和の美しさを残しつつ、現代風にアップデートしたい方におすすめです。
障子を活用したインテリアリメイク術
障子は建具としてだけでなく、家具や小物としてもリメイクできます。木枠をカットして棚の扉や間仕切りとして再利用したり、余った枠材を使ってフォトフレームやトレーを作ったりすることも可能です。
捨てるはずだった障子が、アイデア次第で暮らしに彩りを与えるインテリアに生まれ変わります。
障子リメイクに使えるおすすめ素材と道具
障子のリメイクに使えるおすすめ素材と道具を紹介します。
貼り替え・装飾に使える素材一覧
障子の張替えや装飾に使える素材を以下にまとめました。
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和紙、障子紙(柄付きやカラー紙など)
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壁紙(ビニールクロス、布地風など)
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布(リネン、コットン、ジャガードなど)
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アクリル板、プラダン、透明フィルム
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すりガラス風・ステンドグラス風シート
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マスキングテープや装飾用シール
DIYに必要な基本の道具
DIYする際にあるとよい基本的な道具を以下にまとめています。
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カッター、ハサミ
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障子のり、両面テープ、スプレーのり
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ヤスリ(塗装前の下処理用)
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定規、メジャー、鉛筆
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ローラー、ヘラ、刷毛(貼り付け・仕上げ用)
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養生テープや新聞紙(塗装時の保護用)
100均・ホームセンターで手に入る便利アイテム
最近では、100円ショップにも障子リメイク用の素材や便利グッズが充実しています。
例えば、リメイクシートや装飾テープ、ステンシル用のシールなど、手軽にデザインを加えられるアイテムが多数あります。
ホームセンターでは大型素材や工具も一式揃うため、本格的なリメイクにも対応できるでしょう。
障子リメイクの手順とコツ【初心者向け】
初心者向けの障子リメイク手順を紹介します。
障子紙や古い素材の取り外し方法
古い障子紙を取り外す際は、まず枠を濡らさないよう注意しながら、水を含ませたスポンジで紙をやわらかくし、剥がしていきます。
のりが残っている場合は、丁寧にこそげ落としてから完全に乾燥させましょう。
新しい素材の貼り付け手順
新しい素材の貼り付け手順は以下のとおりです。
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枠のホコリや汚れを落とし、しっかり乾燥させる
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使用する素材を枠のサイズに合わせてカット
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のりやテープで固定し、しわが出ないよう均一に貼る
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ローラーやヘラで気泡をしっかり抜く
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余分な素材をカッターで仕上げカットする
塗装や加工をする際の注意点
塗装を行う場合は、ヤスリで表面を滑らかにし、下地処理を行った後に水性塗料を使用するのが安心です。
特に屋内で使用する場合は、臭いの少ない塗料を選ぶと快適に作業ができます。複数回に分けて重ね塗りすることで、ムラのない美しい仕上がりになります。
障子をリメイクする際の注意点
障子をリメイクする際の注意点を紹介します。
素材の重さによる建具のたわみ・歪み
布やアクリル板など重い素材を使うと、木枠がたわんだり歪んだりすることがあります。
特に長期間の使用を想定する場合は、素材の重量に配慮して選びましょう。必要に応じて補強材を追加するのもおすすめです。
通気性や採光性が損なわれる可能性
遮光性の高い素材を使うと、室内が暗くなったり、風通しが悪くなることがあります。
明るさや通気性を維持したい場合は、半透明素材やパンチング加工された素材を選ぶと良いでしょう。
賃貸住宅でリメイクする際の注意点
賃貸住宅では、原状回復が求められるため、仮留め可能なシートや粘着力の弱いテープを使用するのが無難です。
取り外し可能なリメイク方法を選べば、退去時にも困ることがありません。塗装や穴あけが必要な場合は、事前に管理会社へ確認を取るようにしましょう。
まとめ
障子リメイクは、DIY初心者でも気軽に挑戦でき、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。使わなくなった障子を再利用することで、環境に配慮しながら個性的な空間作りを楽しめます。
素材や加工のアイデア次第で、和風にも洋風にも、自由自在にアレンジ可能です。この記事でご紹介したアイデアやテクニックを参考に、ぜひあなただけの障子リメイクに挑戦してみてください。